
フレームワークを利用してWEBアプリケーションを開発したいと考えている人が多いでしょう。
種類が無限にあるフレームワークですが、この記事では利用者が多い人気の「Ruby on Rails」と「Laravel」の2つを徹底比較して解説していきます。
これからフレームワークを使ってアプリケーションを開発したいと考えているエンジニアの人やプログラミング学習者は、是非最後までご覧下さい。
フレームワークとは?
まずはフレームワークについて、簡単に解説しておきます。フレームワークとは、アプリケーションを開発する為に必要な性能が用意されているテンプレートのようなものです。
全ての機能をコードで開発していると、制作期間が長くなるだけでなく、コストも大きくなります。既に必要な機能が用意されているフレームワークを利用することで、制作コストや制作期間を抑えることが可能です。
実際にフレームワークは多くの企業でも採用されているので、アプリケーションを開発する際は絶対に利用するべきでしょう。
Ruby on Railsとは?
それでは比較をする前に、「Ruby on Rails」と「Laravel」について簡単に解説していきます。まずはRuby on Railsについて詳しく解説するので、確認しておきましょう。
Ruby on Railsとは日本人が開発したフレームワークで、Rubyを使ったフレームワークとして有名です。
日本人が開発したこともあって、日本のエンジニアは愛用しているフレームワークになります。それだけでなく、外国人が開発したフレームワークに比べて書籍やネット情報も日本語が多いので、学習の難易度が低いです。
日本人であれば、「Ruby on Rails」は非常におすすめするフレームワークになります。Rubyを扱っているエンジニアであれば、参入障壁も低いです。
Laravelとは?
「Laravel」とは海外で開発されたフレームワークで、PHPを使ったフレームワークとして有名です。海外で開発されたフレームワークですが、たくさんの日本人も利用している為、情報などはネットで調べれば多く出てきます。
WEBアプリケーションを開発できるフレームワークの中でも自由度が高いので、理想に近づけるカスタマイズを行うことが可能です。PHPを扱っているエンジニアであれば、参入障壁も低いですね。
LaravelとRuby on Railsを3つの視点で徹底比較
それではLaravelとRuby on Railsを徹底比較していきます。
土台となっている言語
LaravelはPHPで開発されたフレームワークですが、Ruby on RailsはRubyで開発されたフレームワークです。
既にPHPを学んでいるのであればLaravelを学習して、Rubyを扱っているのであればRuby on Railsを学習することをおすすめします。
まだプログラミングを学んでいない人は、PHPとRubyを学んで好きな言語を習得して下さい。
学習難易度
学習難易度はRuby on Railsの方が圧倒的に低いです。日本人が開発した言語なので、非常に扱いやすくなっています。ネットや書籍に掲載されている情報量も多いので、分からない点も簡単に解決することができます。
ちなみに、Laravelも扱いやすいフレームワークとして有名です。しかしながら外国語で情報が記載されている場合も多く、日本人が扱うにはRuby on Railsの方が簡単になります。
これからフレームワークを利用するのであれば、Ruby on Railsがおすすめです。
扱いやすさ
LaravelとRuby on Railsの扱いやすさは、Ruby on Railsです。そこまで扱いやすさは変わりませんが、直感的に操作ができると言われているのはRuby on Railsになります。
Laravelは自由度が高いフレームワークなので、技術力があるエンジニアでないと利便性の高いWEBアプリケーションを開発することができません。それに比べてRuby on Rails自由度が低いですが、ある程度の規則が決まっているので、それに従って開発すれば一定レベルのWEBアプリケーションを開発できます。
これからプログラミングを深く学んで自分でコードを書けるようになる予定であれば、Laravelを利用するべきでしょう。とりあえずプログラミングを学んで早くWEBアプリケーションを開発したい人は、Ruby on Railsをおすすめします。
Ruby on RailsとLaravelで迷った時の3つの選び方
今までの記事を読んで、Ruby on RailsとLaravelのどちらでWEBアプリケーションを開発しようか悩んでいる人も多いでしょう。
正直どちらでも良いですが、迷っている人に向けて選ぶポイントを2つに絞って解説していきます。
言語の扱いやすさ・学びやすさで選ぶ
まだプログラミングを学んでいないのであれば、言語の扱いやすさ・学びやすさで選びましょう。
ちなみにPHPとRubyであれば、扱いやすいのはPHPです。直感的に操作ができる為、プログラミング初心者でも分かりやすい設計になっています。
学びやすさで選ぶのであれば、言語はRubyとフレームワークはRuby on Railsがおすすめです。日本人が開発した言語になっているので、他のプログラミング言語に比べて日本語での情報量が多くなっています。
日本人が学びやすさでプログラミング言語を選ぶのであれば、RubyとRuby on Railsが非常におすすめです。
就職するかどうかで選ぶ
就職する為にプログラミング言語やフレームワークを学ぶのであれば、PHPで開発されたLaravelをおすすめします。
IT企業の求人で必要とされている言語は、PHPの方が多いです。実際に大手求人情報レバテックの求人状況を確認すると、PHPエンジニアを求めている企業は2,280社に対して、Rubyエンジニアは1,372社と求人数は倍近く異なります。
もちろん需要が変わる可能性もありますが、現時点ではPHPの方が圧倒的に需要があると言って良いでしょう。
これから就職を考えているのであれば、PHPとLaravelを学習することをお勧めします。
年収で決める
PHPとは初心者でも扱いやすい言語として有名で参入障壁も低い為、平均年収は384.4万円と少し低めです。
Rubyも学習難易度が低く扱いやすい言語ですが、PHPに比べて扱えるエンジニアが少ない為、平均年収は410.7万円と少し高く設定されています。
年収で選ぶのであれば、言語はRubyでフレームワークはRuby on Railsがおすすめです。
Ruby on RailsとLaravelを利用する2つの注意点
最後にRuby on RailsとLaravelを利用する際の注意点を紹介しておきます。フレームワークを利用するのであれば、これから紹介する注意点を把握しておきましょう。
需要が変わる可能性がある
IT業界は進化が著しく、需要が一気に変わる可能性があります。実際にJavaScriptという言語は、近年で一気に需要が伸びて大人気になりました。AIの需要と同時に、Pythonなどの言語も需要が上がりましたね。
言い換えると、Ruby on RailsとLaravelの需要が上がる可能性も十分にあり得ます。常にIT業界の最新情報を習得して、需要に合わせた技術を習得しましょう。
フレームワークの理解が必要
Ruby on RailsはRuby、LaravelはPHPで開発されたフレームワークですが、プログラミン言語の知識があっても扱うことができません。
フレームワークには独自のルールが定められている為、それを理解しないと開発をすることができないです。
プログラミング言語より簡単なので気にする必要はありませんが、フレームワークを理解する必要があると頭に入れておきましょう。
Ruby on RailsとLaravelの比較まとめ
この記事では、Ruby on RailsとLaravelを徹底比較しました。
- 言語の扱いやすさ→PHP/Laravel
- 学びやすさ→Ruby/Ruby on Rails
- 就職を目指す場合→PHP/Laravel
- 高収入を目指す→Ruby/Ruby on Rails
どちらも需要がある言語なので習得して損はありません。結局は自分が好きな言語とフレームワークを学べば良いので、この記事の比較を参考にして選んでください。